小野重朗『宮崎県史 叢書 宮崎県年中行事集』宮崎県、平成八年(1996)
第一章 正月
一 正月の用意(十二月)
1 正月の飾り(門松、節木、年木)
2 餅つき、年の市
3 大晦日(農具祝い、大バン竿、祝い縄、年の晩、年太郎)
二 大正月(十三日まで)
1 元日(若水汲み、年占い、食べもの、歯固め、正月歩き)
2 二日の仕事始め(山の口開け、若木切り、田の口開け、乗り初め)
3 六日年、七日正月(七草打ち、七とこ雑炊、モロムギ祝い、鬼火たき)
4 十一日の仕事始め(帳祝い、田打ち始め、作始め、大黒さまの門出)
三 小正月(十四日、十五日)
1 小正月の飾りもの(モチ正月、管試し、柳箸、メノモチ、柳餅、粟穂・稗穂、作祝)
2 鳥追い、モグラウチ
3 ナレナレ、ハラメウチ
4 小正月の来訪者(餅勧進、カセドリウチ、船入れ、松入れ、犂入れ
四 正月終り(十六日以後)
1 正月の遊び(鞠うち、ハマウチ、歩射)
2 正月の終り(十八日粥、二十日正月、茶の粉、火の祈念)
3 いろいろの講(山ノ神講、伊勢講、庚申講)
4 いろいろの待行事(十八夜待、二十三夜待、正月ドキなど)
第二章 春から夏へ
一 二月
1 旧二月一日(ナラビノツイタチ、太郎朔日、火伏夜神楽)
2 節替り(節分、火吹き竹を替える)
3 打植祭り(狭野神社、香取神社、吾田神社、串間神社など)
4 春祭り(麦ドキ、春奉射、的射)
二 三月
1 三月節句(桃の節句、雛の節句、磯物節句、三歳馬乗り)
2 春彼岸(社日講、社日神楽、念仏、田の神講、春祈念、作神楽)
3 大師講(大師講、椿餅、麦祈念、庭張り)
三 四月
1 風ドキ(風の旗、風穴ふたぎ)
2 旧四月八日(甘茶、釈迦起し、トッボシサマ)
3 麻まきドキ(野焼き、早馬祭り、四月女に八月男)
四 五月
1 八十八夜(茶摘み、新茶の効用)
2 五月節句(チマキ、ツノンボ、ショウブの節句、ノボリ節句、馬祝い)
3 籾種まき(カシキ切り、水口祝い、種まき団子、田の勧請、苗サノボイ)
4 早稲植え、田植え(トビノコ、田植歌、御田祭、田植えサノボイ、半夏生、シツケゴモリなど)
五 六月
1 旧六月一日(マンゴクメツタチ、カネクリツタチ、かねおおり)
2 祇園祭り(厄神ドキ、病祈念、風ドキ、縁日、六月燈)
3 鍬祓イ(鍬バレ、鍬オセ、鍬ドメ)
4 虫祈祷(虫祈念、虫供養、虫追イ、施餓鬼)
5 駄祈念(駄祈祷、馬頭観音講、血だし講、供養築き、牛跳ばせ)
6 雨乞い(雨乞い踊り、カヤ蛇作り、夏越し)
第三章 七夕・盆
一 七夕
1 七夕(水泳ぎ、器物洗い、柿梨盗み)
2 七夕竿(短冊書き、七夕竿立て、川に七夕竿を立てる、物干竿)
3 盆の用意(盆道作り、墓こしらえ、精霊棚作り、精霊着物、盆花)
二 盆
1 十三日、草切り盆(盆の焼き米、寺の施餓鬼、草切り盆、精霊迎え)
2 盆棚、精霊(精霊棚いろいろ、水と水の子、盆の供え物、迎え火)
3 盆の行事(盆回り、盆釜、盆綱引、巡礼、盆踊り、モロコ祝い)
4 盆の十五日(精霊送り、送り火、精進あけ、女の盆)
5 二十日盆(裏盆、オテツキ団子、道供養、地蔵祭り、揚げ馬)
第四章 秋から冬へ
一 八月
1 土用丑の日(川魚をとる、食べる、薬草をとる、川祭り)
2 八朔の節(焼き米、短冊笹を立てる、女の子の節句、起きよ起きよ祭り)
3 たのみの節句(田ほめ、作回り、作頼む)
4 八月太鼓踊り(八朔臼太鼓踊り、十五夜太鼓踊り、水神講、夏祈祷)
5 芋名月、トーキビ名月(十五夜・十三夜の供えもの、十五夜と麦作)
6 十五夜綱引(お月様の草履、綱を引いて回る、蛇の形の綱、十五夜柱松、メゴスリ)
二 九月
1 二百十日・二百二十日(風祈祷、風祈念、風講、雷講)
2 旧九月九日(九日、中の九日、乙九日、柿餅の祭り、むかご飯、粟飯)
3 初穂あげなど(霧島神宮の米イリ、縄ネコ)
三 十月
1 亥の日(亥の日餅、亥の子打ち、亥の子石突き、縁結び、蠅去る)
2 大黒家に帰る(大黒様迎え、大黒の餅比べ、田の神石)
3 秋あげ(鎌あげ、千把あげ、庭あげ、庭あがい、お日待ち)
四 十一月
1 ホゼ(放生会、祭礼)
2 屋敷神祭り(神祭り、内神祭り、オミサキサマ、屋敷荒神、祝い神)
3 冬祭り、冬仕事(冬夜神楽、冬講、火祈念、星祭り、冬の仕事)
五 十二月
1 旧暦十二月一日(川渡り、ネリクリ朔日、オネバの朔日)
2 旧十二月十二日・二十日(功徳日、水の符、おさまり二十日、はつる二十日)
3 冬至など(冬至、屋祓い、オサメゴト)